各種検査
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尿・血液検査
尿検査は尿に排出される糖やたんぱくを調べ、糖尿病や腎疾患の有無を検査します。採血は静脈から血液を採取し、貧血・血糖値・HbA1c・肝機能・腎機能・脂質・甲状腺機能等を調べる検査です。
- 検査方法
- 尿検査:来院後採尿用の紙コップをお渡ししますので尿を採ってください。
血液検査:看護師が採血し、5分~10分程度で当日判明分の検査結果が出ます。 - 注意事項
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- 採血時に気分不良を起こす方や消毒用アルコールで皮膚が赤くなる方は気軽に職員までお伝えください。
- 採血直後は絆創膏の上からしっかりと2~3分程度押さえて止血をしてください。
- 尿が出ない方や生理中の方は気軽に職員までお伝えください。
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胸部レントゲン検査
肺や心臓の大きさを画像に映し出し、変化や異常がないか確認する検査です。肺炎や腫瘍性疾患の発見の一助として用いています。
- 検査方法
- 上の服や下着を取って照射板に上半身をつけ息を大きく吸って肺を膨らまし撮影します。
- 注意事項
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- 金属類、プラスチック類、湿布、カイロなどは画像に映り込むため検査前に外していただきます。
- ボタンのついている服や金具のついている下着は外していただきますので着替えやすい服装でお越しください。
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心電図検査
両手首、両足首と胸の位置に電極をつけて、心臓の電気的活動を検出し波形として記録します。不整脈や心疾患の診断に用いています。
- 検査方法
- ベッドに上の服を胸の位置まで上げて仰向けになり、電極をつけて安静時の心臓の動きを調べます。
- 注意事項
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- 両手首、両足首、胸元を出しやすい服装でお越しください。
- 腕時計は外していただきます。
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ホルター心電図検査
電極を胸の5か所に貼り付け、カードサイズの携帯型心電計をお腹に固定し、1日分(24時間)の心電図を記録する装置です。
日常生活をしている中で不整脈や動悸・胸痛等の自覚症状に起因しているものかどうかの判断として用います。- 検査方法
- 胸に5か所電極を貼り、携帯型心電計をお腹に固定します。
- 注意事項
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- 電極を貼る位置をアルコール綿で拭き取りますので、皮膚が赤くなる方は職員に伝えてください。
- MRI検査をする予定がある方は同日検査にならないよう調整しますので職員にお伝えください。
- 入浴・シャワー可能ですが、体を洗う時電極部分はお湯をかけるだけにしてください。
- 石鹸等使用すると電極が剝がれやすくなります。タオルで拭く時は軽く押し当てるようにしてください。
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動脈硬化検査
血管の硬さや血液の流れを調べ、動脈硬化の有無を調べます。
- 検査方法
- ベッドに仰向けになり両腕、両足に血圧計のようなものを巻いて1分程度加圧します。
- 注意事項
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- 乳房手術でリンパ郭清している方や透析をしている方は職員にお伝えください。
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末梢神経伝導検査
くるぶしに機器をあて電気を流し、足先の神経の伝達速度を調べます。電気が人によっては痛いと感じる方がいますが、人体に害はありません。
- 検査方法
- ベッドにうつ伏せになり両足のくるぶしに片方ずつ電気を流し検査します。
- 注意事項
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- ペースメーカーを入れている方は検査出来ません。
- 角質をアルコール綿で拭き取りますので、皮膚が赤くなる方は気軽に職員にお伝えください。
- 電気を流す際に、痛みが強く耐えられない方は気軽に職員にお伝えください。検査を中止します。
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超音波検査
体の表面から人の耳には聞こえない超音波を当てて、体内の組織にぶつかって跳ね返ってきたエコー(こだま)を画像に映し出す装置です。
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腹部エコー
お腹の臓器をみる検査です。肝臓・腎臓・胆のう・膵臓・脾臓などを検査します。
この検査では脂肪肝や胆石、胆のうポリープ、腎結石などがわかります。- 検査方法
- ベッドに仰向けになり、検査する部位にゼリーを塗りプローブという超音波深触子を軽くあてて検査していきます。
- 注意事項
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- 前日21時以降は絶食、検査当日は水分のみで来院していただきます。
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甲状腺エコー
首元にあるホルモンを出す臓器をみる検査です。のう胞や石灰化、腫大していないかなどをみています。
- 検査方法
- ベッドに仰向けになり、首元にゼリーを塗り超音波深触子を軽くあてて検査していきます。
- 注意事項
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- 飲食の制限はありません。
- 首元が開いている服装でお越しください。
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頸動脈エコー
脳に血液を送る血管に、プラーク(脂の塊)がないかをみていく検査です。
プラークは脳梗塞の原因の1つです。- 検査方法
- ベッドに仰向けになり、首にゼリーを塗り超音波探触子を軽くあてて検査します。
- 注意事項
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- 飲食の制限はありません。
- 鎖骨までしっかりみていくので首元が開いている服装でお越しください。
その他の検査
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経口糖負荷試験(OGTT)
糖尿病が疑われる方に対し、一定量のブドウ糖が含まれた飲み物を飲み、一定時間ごとに採尿・採血を行って、血糖の経時的変動をもとに評価する検査です。
- 検査方法
- 甘い炭酸水を飲んだ後に一定時間ごとに採尿・採血を行います(所要時間2時間)
- 注意事項
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- 検査日までの3日間は、いつも通りの食事をとるようにしてください。
- 検査開始前の10~14時間前から絶食とし、水以外の摂取はお控えください。
- 検査中は喫煙・運動・食事を控え、なるべく安静に過ごしてください。
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freestyleリブレプロ
上腕の後ろ側に装着することで、グルコース濃度を連続歴に測定し記録できるモニタリングシステムです。通常使用する自己血糖測定器を代替するものではなく、自己血糖測定間血糖トレンド(血糖値変動)を推定し、糖尿病の治療方針の決定を補助する目的で使用します。
- 検査方法
- 上腕の後ろ側にセンサーを装着し、最大14日間持続的に血糖測定します。
- 注意事項
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- ペースメーカーなどの医療機器を埋め込んで装着している方、妊娠中や透析中の方、6歳未満のお子さまには使用できません。
- レントゲンやCT、MRIなどの検査を受ける時には外してください。
- 耐水性なのでシャワーや入浴、水泳はできます。ただし、水深1mより深い場所にもぐったり、30分以上水中に置いたりすることは避けてください。
- センサーが剥がれる程の激しい運動は控えてください。